「おいおいなんだ、過激派か」と思われてしまいそうなタイトルですが、けっこう大真面目におすすめしたい習慣があります。
それが「ニュースを見ない」ことです。
では早速結論。
「ニュースを見ない」という非常識な習慣がもたらす効果TOP3
第3位 もっと重要なことに使う時間が増える
第2位 いわゆる〝フェイクニュース〟に惑わされない
第1位 メンタル面でダメージを防げる
この記事では
- ニュースを見ない習慣がもたらす効果TOP3について解説
- ニュースを「見るべき」という思い込みについて
- ニュースチェックに自分を奪われないための方法
について順に解説していきます。
それではいきましょう。
第3位 もっと重要なことに使う時間が増える
皆さんは「1日が40時間あればいいのに」と思ったことはありませんか?
僕はあります。いつも毎日100時間あればいいのにと思っています。そうすれば少しプレイして放置しているポケモンアルセウスも1日でシナリオクリアできるし、dアニメストアを心置きなく徘徊できるし……
……とまあ半分冗談ですが、それこそ特に育児をしている方なんかは、いくらでも時間が欲しい感じますよね。
そこで一度振り返ってみて欲しいのですが、皆さんは1日どのくらいニュースチェックしていますか?
朝起きてYahoo!ニュースをチェック、通勤中には気になったニュースアプリの通知を流し見て、お昼休みにはエンタメ系の話題をコメントと一緒に楽しみ、寝る前にはTwitterでトレンドになっているワードを追いかける……
そんなふうになっていませんでしょうか?
2016年に米市場調査会社、eマーケーターが行った「アジア諸国における消費者メディア利用に関する調査」によると、日本人のテレビ、ラジオ、新聞、ネットなどの主要メディアに成人(18歳以上)が1日に費やす時間は、平均6時間58分でした。これはニュースに限らない調査ですし、またマルチ接続(テレビを見ながらスマホで調べ物など)もそれぞれ計算しているので実際よりも長くなっていると思いますが、それでも無視できない数値ですよね。
ちなみに誤解のないように言っておくと、自分とって必要な情報や、自分が興味を持っていることを能動的に調べ、知識として取り入れることはむしろ有意義な作業でしょう。
ここでのニュースチェックとは、ただアプリやニュースサイトで漫然と記事を見ることを指しています。
また困ったことに、ニュースのチェックをし始めると「あれ、Twitterで通知きてる」と青い鳥のロゴをタップし、そしたらトレンドに好きな女優さんの名前を見つけてTLを見て、そしたら……
気がついたら1時間みたいな。
僕も昔そんなことばっかりでした……人によってはこっちのほうが気をつけなきゃですね汗
結論、ニュースを見ている時間をカットすることができれば、ほかのもっと重要なことに時間をあてることができます。
第2位 いわゆる〝フェイクニュース〟に惑わされない
ご存じのとおり、現代はとにかく情報に溢れかえっています。
その中には信憑性の薄い、いわゆる〝フェイクニュース〟も紛れ込んでいます。
……と言うとよく「情報リテラシーを身につけて、嘘か本当か見極められるようになるべき」という論をよく見ますが、情報はそう単純ではありません。
情報とは、以下のような性質を持っています。
- たいていの情報は、事実と事実でない部分がどちらも含まれている。
- その情報の受け手の主観によっても変容する。
- 情報は「多面的」であり、別の方向から見ると、事実が事実でなくなることがある。
例えば目の前にりんごが置いてあり、「このりんごは赤い」という情報を受け取ったとします。一見事実のようですが、「下の方はまだ熟していないから青っぽいよね? 赤というのは嘘だ」と言う人もいれば「いや、私の思う赤というのはもっと濃いので、単に赤いというだけでは不十分だ」と言う人も現れるかもしれません。さらには「赤いかどうかは重要じゃない。このりんごが美味しいかどうかだろう。『このリンゴは赤い』というのは、本質的な情報じゃない」ということにもなり得ます。屁理屈のように聞こえますが、実際のニュースについているコメント欄でも、ほとんど同じような議論が展開されています。
日々流れてくる表面的なニュースを見ていると、いちいち精査することなく情報を取り込んでいってしまうでしょう。りんごは赤いものであって、それ以上のなんでもない。そこで知識が止まってしまうのです。
情報の複雑さをクリアし「有効に理解」するには、ひとつの事柄を掘り下げていく必要があります。我々はりんごについてもっとよく知る必要があるのです。
第1位 メンタル面でダメージを防げる
人間はネガティブほど、感情を自ら増幅させやすい生き物だと言われています。
例えば同世代の平均年収についての報道を見たとき、平均より少し低いと落ち込み、また平均を上回っていても「全然昇給の見込みもないし、安心していられないな」と考える。
子供の痛ましい事件や事故のニュースに、胸をえぐられたような気持ちになる。
あるニュースについたコメントによる、当事者への批判に気が滅入る。
昨今のウクライナ情勢。爆撃の映像にこの上ない恐れや怒りを感じる。もし自分の住んでいる町がこんなことになったら……と、想像をしてしまう。
などなど……上記のような経験をしたことのある方、いるのではないでしょうか?
もちろんこうした感情そのものは人間らしく、ある意味では大切なものですが、「直接は自分に関係ない出来事に感情を揺さぶられる」のは極力避けるべきです。
個人差はあれど、ニュースから離れるべき理由の1位はこれだと思っています。
ニュースを「見るべき」という思い込みについて
さて、ここまでとにかく「ニュースなんて見なくていい!」と主張し続けてきたのですが、それでもどこからか聞こえてくる声に耳を傾けてみましょう。
Q:世の中で起きたことを知らないなんて、恥ずかしいことなのでは?
A:大丈夫です。
ニュースを隅から隅まで見たって、世の中のことなど大して知ることができません。
前述したように、出来事の背景を深く知る必要があります。
Q:就活生です。就活中は新聞を読むべきですよね?
A:読まなくていいです。
「りんごが赤いことを知っている」だけの人を採用したい企業はありません。
僕も就活の頃はなんとなく「就活ではニュースをよく読んでおくもの」と思い込み、頑張って読んでいた時期もありましたが、正直ほとんど役に立たなかった記憶があります。
Q:仲間内の話題についていけない……
A:聞き役にまわりましょう。
むしろ「今朝ニュース見てないや……なにか面白いことあった?」と聞き役になる方が、かえって好かれることが多いです。
「情報通」や「物知り」のような自負のある人は、その話題についてむしろ相手が知らないほうが、気持ちよくおしゃべりしてくれます。
Q:それでも、世の中の情報にまったく触れないのは抵抗がある……
A:週に1回、月に1回のまとめをチェックするのがおすすめです。
またはあるテーマについて深く解説された記事やyoutube、さらには少し時間をかけて書籍で読むのをおすすめします。最近ではウクライナ情勢の変化を受けて、関連した動画や本を漁った方も多いのではないでしょうか?
と言う感じで、まあつまるところ「ニュース読まなくてもそんなに困らなくない?」ということなんですよね。
もちろん地震速報など、災害に関する情報などは危機管理上、必要不可欠でしょう。
ただし平時は、ただなんとなく記事をスクロールしていても、それが役に立つかは疑問です。
ニュースチェックに自分を奪われないための方法
それじゃあどうすればいいの?
筆者なりに実践していることをお伝えします。
片っ端からスマホの通知OFF。
僕のスマホが鳴るのは、妻からのLINEと保育園からの連絡だけです。
ニュースアプリはもちろんあらゆるSNSも通知OFF。電話すら鳴りません(携帯電話の意味……)。
ただ困ることはまったくありません。
なぜかはちょっとしたコツもありますが、この辺はまた別の記事で書きたいなと思います。
インプットは本からと決める。
紙にせよ電子にせよ、インプットに書籍はやっぱり最強です。
短い記事にはない「深掘りされた知識」「体系だった論理構造」を持つことが多く、同じテーマでも本のほうが深く理解することができます。
自分が「知る」「理解する」ときは本を開く。
いずれはおすすめの本なども紹介できたらと思います。
終わりに
以上、この記事では
- ニュースを見ない習慣がもたらす効果TOP3について解説
- ニュースを「見るべき」という思い込みについて
- ニュースチェックに自分を奪われないための方法
をお話ししました。
ぜひ皆さんも、世の中に溢れる雑多なニュースとは距離を置きつつ、より価値のあることに時間を使ってほしいと思います。
それでは今日はこのあたりで。したっけねー!
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