ビール、ワイン、ハイボール……我々人類を古来から魅了してきた酒。
みなさん好きですか? 僕は大好きです。
少し前までは金麦を箱でしこたま買い込み、週に10本以上も消費しておりました。
ただあるきっかけでこの生活もうやめた方がいいなと思い、今は週に4日は「休肝日」として、一滴もアルコールを体内に入れないようにしています。
なのでまだ完全に断酒しているわけではないんですが、いずれはなにかイベントのとき(記念日や季節の行事など)だけお酒を飲むようにしたいと思っています。
今回は「お酒をやめたいor減らしたい」方へ、そのメリットや実践的な方法について説明しています。
やっぱりお酒は飲まない方がよい3つの理由
① 固定費として家計を圧迫する
② アセトアルデヒドのせいで、睡眠の質を下げる
③ お酒はあなたのやるべきことを先延ばしさせる
それではいきましょう。
固定費として家計を圧迫する
「やっぱりお酒は飲まない方がよい3つの理由」の1つめは「固定費として家計を圧迫する」です。
僕がお酒を控えようと思ったきっかけは「資産形成をしよう」と思ったことでした。
これまであまり「いつまでに◯◯円貯める」というような目標設定をしたことがなく、そのため月々何にいくら使っているのか、大体でしか把握できてなかったんです。
子供が産まれ、漠然と「もし子供が大学まで行きたいとなったら、18年後にいくら必要だろう」と思いいろいろ計算してみました。恥ずかしながらこれが僕が家計という概念を認識し始めた最初の一歩です。
学費の計算は中学受験をするかどうか、公立or私立かどうか、大学は文系理系どっちか、首都圏か地方かなど変数がいろいろなのでここでは省きます。そのうちこの辺も記事にできたらいいなと思います。
まあそうすると月々だいたいこのくらい貯めたいなみたいなのが出来上がってきて、支出のムダを削ろうとするんですね。そこでいち早くターゲットになったのが「酒代」でした。
サントリーの金麦でざっくり計算すると、月々発生する酒代が以下のようになります。
- 48本(2ケース)で約6,000円なので、125円/1本
- 1日2本消費すると1ヶ月(30日)で、7,500円/1ヶ月
年間でなんと9万円!
さらに自分の場合、記念日などにかこつけてウイスキーやワインのボトルを月に1本は買っていましたので、年間10万円は超えていたでしょう。
この金額を貯金できていたら……投資に回して複利運用していたら今頃……考えるのやめましょう泣
ってことで、お酒代はカットするとかなりの節約効果になります。
アセトアルデヒドのせいで、睡眠の質を下げる
「やっぱりお酒は飲まない方がよい3つの理由」の2つめはアセトアルデヒドのせいで、睡眠の質を下げる」です。
ハーマイオニーしか扱えない複雑な呪文みたいな名前ですが、この「アセトアルデヒド」とはいったいなんでしょう?
皆さんの体内に入ったアルコールは肝臓が分解してくれます。
これは下水処理のようなもの。我々が使った生活排水はを下水処理場でろ過され、少なくとも海に流せるくらいには綺麗にされますよね。
同じようなことを肝臓がやってくれています。
ただこの分解作業で発生する廃棄物のようなものがあります。それがアセトアルデヒドです。
アセトアルデヒドは、吐き気や頭痛、眠気を引き起こします。ひどい二日酔いになったときの「もう二度と酒なんて飲まない」とまで思わせるあのこの世の終わりみたいな症状は、アルコールそのものではなくアセトアルデヒドのせいだったんですね。
ちょっと肝臓! 分解するんだったらこのアセトもバラしてよ! 中途半端なところで手を抜くなよ! と思うかもしれませんが、最終的には酢酸へ分解してくれます。たとえ時間がかかっても仕事を終わらせる。なかなか働き者の臓器なんです。
眠気を引き起こすため「寝酒」として飲んでいる方も多いかもしれませんが、これが巧妙な罠で、実はアセトアルデヒドは「ノンレム睡眠を阻害する」のです。
はい、レム睡眠とノンレム睡眠の復習です。
- レム睡眠……浅い眠り。脳は起きてる。夢を見るときやいびきをかいているときはだいたいレム。
- ノンレム睡眠……深い眠り。脳も寝てる。こっちが得られないと「よく寝た〜」とならない。
つまり「お酒を飲むと、眠りが深くなりにくい」ということ。
結果として翌日も疲れが残り、パフォーマンスがガタ落ちになります。
僕も知らなかったんですけど、レム(REM)とは「Rapid Eye Movement(急速眼球運動)」の略で、簡単に言うと「寝てるけど目はめっちゃ早く動いてる」ことらしいです。リゼロは関係なかったんですね。
お酒はあなたのやるべきことを先延ばしさせる
「やっぱりお酒は飲まない方がよい3つの理由」の3つめは「お酒にあなたのやるべきことを先延ばしさせる」です。
人によるのかもしれませんが、お酒を飲むと「やっておかなきゃ」と思っていたことが「とりあえずすぐに手をつけなくてもなんとかなる」ような気になりません?
「どうでもよくなる」まで極端な気持ちにはならずとも、先延ばしすることへのハードルが下がる感覚。
個人的にこれめっちゃ危険だと思っています。
実際のところ、僕らが普段生活をしている中では「取り掛からなくても困らないタスク」がほとんどだからです。
例えば「1日1分だけ床にクイックルワイパーをかける」ことを習慣にしていれば、部屋に埃が溜まることはありません。この1分間はべつに2、3日くらいやらなくても困らない。いやぶっちゃけ1ヶ月とかサボったとしても、実生活に多大な影響を及ぼすことは稀だと思います。
そして問題は、資格の勉強や楽器の練習、新しいことへのチャレンジも同じ「取り掛からなくても困らないタスク」だということ。
こちらの場合、将来の自分は困ります。
もし1日10分でも勉強していれば、1年後には「3,650分勉強した自分」だったわけですよね。少しずつの積み重ねなので、たぶん困っていることに気がつかないでしょう。
飲酒はそうした「自分にとってやるべきこと」を先延ばしにさせてしまう力があります。
休肝日を成功させる実践的な方法
お酒やタバコなどを止めるためのメソッドは様々ありますが、ここでは僕が「結局これが一番成功するな」と思った方法をご紹介します。
それは……
飲酒へのステップを「面倒くさく」する
これ。
本当にこれに尽きるなという感じです。
あったりまえのことを言いますが、人間は面倒なことが大嫌いです。対象に向かうステップが多かったり、時間がかかったり、複雑だったりすると、人間はそれを諦めます。
例えば冷蔵庫に冷えたビールが入った状態で「よし、今日は1滴も飲まないぞ!」と意気込んで1日がスタートしたとしても、たぶん失敗します。最初はモチベーションが高いので、なんだかいけそうな気がします。しかし段々と意志の力は衰えていき、「今日はなんだか暑いし汗かいた」「仕事でちょっと嫌なことがあったor大成功した案件があった」など、飲むための口実がバッチリな状態で帰宅するとどうでしょう。手を伸ばせば冷えたビールが手に入ります。抗えないですよね。
よく言われることですが、何かを継続させるのに「意志」は必要ありません。
継続できる「環境」を整える必要があります。
具体的に言っちゃうと以下のような感じです。
- そもそも酒を買わない
- そのために、酒代を持ち歩かない
- QR決済アプリをアンインストール(帰りにコンビニに寄らないため)
- クレジットカードも持ち歩かない(帰りにコンビニに寄らないため)
- 飲みたくならないよう、水分補給を習慣にする(実際ただ喉乾いてるだけのときない?)
僕も実際にやってみて、とりあえず「ついでに買う」ということがまったくなくなりました。
そして本記事でお伝えしたような飲酒のデメリットを知っておくことでも、お酒に伸びるその手を引っ込める効果はあると思います。
終わりに
というわけで今回は「お酒をやめたいor減らしたい」方へ、そのメリットや実践的な方法について説明してきました。
ここまで禁酒について散々書いたくせに言いますが、僕はお酒とは今後も付き合っていくと思います。
休日の夕方ごろに妻とのんびりワインを飲む時間は、やっぱり至福なんですよね……!
だからこそ控えるときは控えて、
「よりお酒を楽しむために」
これからも休肝日を作っていこうと思います。
それでは今日はこのあたりで。したっけねー!
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