12月の税制改正大綱で盛り込まれると話題の「NISA拡充」。
つみたてNISAについては年間40万の投資枠から120万と3倍に増やすようだ。
賛否両論ある件はいったん置いておいて、おそらく満額ぶち込んでいる人の多くは「もうちょい積み増ししていこうかな」と思っていると思う……まあ僕も、この拡充分の額で普通にファンド買う意味がなくなってしまうので、好きあらば増額していく気がする。
ただ、今回の改正はべつにというか、インデックス投資をやっている人が「なんでやっているのか」をちょっと考えると、あまり騒ぐことじゃないという気もしてくる。
非課税の範囲が広がるのは普通に嬉しいが、あくまでつみたてNISAなんていうのは、余剰資金でファンドにお金を放り込んでおき、15年、20年と長期に渡りほったらかして、福利を最大限活かす戦術をとるもの。
つみたてNISA(ないしインデックス投資全般)はとにかく「持ち続ける」ことが価値だ。
そもそも「少額投資非課税制度」という正式名称から分かるように、その投資規模はどうしても小さくなるから、投資初期など評価損益は微動だにしない。仮に短期でどばっと増えても、それに一喜一憂しても仕方がない世界だ。
iDeCoのように引き出し制限がなくとも、その仕組み上どう考えても「使えるのは当分先」だし、すぐにお金持ちになりたい人のための制度では全くない。
現に多くの人が、額が思ったほど動かないことにがっかりしたり、ほんのちょっと含み損が発生したりで早々にリタイアするらしいが、たぶん、ちょっと期待しすぎたのだ。
もっとだらだらと、投資なんてやっていないような顔してぼーっと積み立てていくのがちょうどいいのではないかと思う。
インデックス投資をやっている人って「儲かりたい」というより「損はしたくない」くらいの温度感な気がしている。あんまりがつがつしてないというか。
なので僕らは「損しない選択肢」としてのつみたてNISAをぼーーーーっとしながら継続し、積立額を忘れ、暴落に気づかず、いつのまにか「さほど損していない」未来を迎える。
迎えたい。
しかし、バブル崩壊前の銀行預金の金利ってすごいよね。
あんな金利、今見かけたら1000%詐欺。
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