あまりに王道。ただしそれには理由がある。
ということで、卒乳期の子を持つ親たちを窮地から救ってくれるアイテム、b.boxの「シッピーカップ」を、我が家でも約一年使い散らかしてきましたので、ここらでひとつレビューしたい。
ちなみにうちは完ミで、ずっと哺乳瓶を使用してきた。生後半年ほどで「そろそろストローマグかな」と思い、とりあえず「定番そう」なこちらのシッピーカップを購入。
2,000円程度で傾けても溢れないようなので、正直あまり考えないでポチった。
結論から言えば「コレ以外でどう飲み物あげるの?」と思った。
この記事では基本的な情報からよくあるレビューの考察、実際の親目線での使用感など、詳しくお話ししていく。
購入の際のご参考にしていただけると嬉しい。
b.box シッピーカップとは? 基本スペック
ストローマグの定番とも言えるシッピーカップ。
うちの娘のおもちちゃんもだいたい生後8ヶ月から使用。哺乳瓶卒業後のトレーニングカップとして、紹介するまでもないほど広く知れ渡っている。
ちなみ使用しているのは「トゥッティフルッティ」という色。
トゥッティフルッティ。たぶんシッピーカップの購入を検討していなければ出会わなかった字面だろう。生涯で一度発音するかしないかというくらいひねりをきかせたネーミングだと思う。こちらは「薄いピンク」だと覚えてほしい。
他にも「ラズベリー」や「バブルガム」と、カラバリからすでに企画担当者のこだわりが光っている商品。
では基本的スペック。
付属品
- カップ部分(本体)
- 取手付キャップ部分
- ストローとチューブ
- おもり部分
ストローとチューブ、それと取手付きキャップのパッキンはシリコン、ほかは全てポリプロピレン(プラスチック)製。
チューブの先についているUFOみたいなのがおもりで、これがカップ内でころころと動くことにより「どんな体勢でも飲める」のが特徴だ。
おもりにはスチールのウェイトが入っているようだが、外からはわからない。確かにちょっと重い。
作りはじゅうぶんに丈夫。食洗機にガシガシ放り込んでいるのでロゴが剥げてるが、使用には問題なし。
対象年齢は「6ヶ月から」が推奨。
食洗機はOK? 消毒は? 電子レンジは?
前述のように食洗機は全てのパーツOK(食洗機使えないもんは買わん!笑)。
また消毒方法としては熱湯、煮沸OK。薬液は未確認ですが、材質がシリコンとポリプロピレンなので特に問題ないと思われる(未検証なので自己責任で)。
また電子レンジはNG。
電子レンジはNG。
このカップではミルクを温めることができない。
意外と盲点(?)なので注意。
amazonサクラチェッカー サクラ度10%
我らがサクラチェッカーではサクラ度10%(2022/8/13時点)。
amazon上の評価日に若干の偏りがあるとのこと。まあ、無視していい範囲。
大きさ
写真はメジャーがずれちゃってるけど、高さはキャップ部分を含めて15cm、取手を入れた横幅は12cm。
コップの直径は7.5cmで、ペットボトルやアルミ缶と比べると大きいので、ホルダーの仕様を考えている方は要確認。
重さ
重さは約100g。ただし実際には飲み物が入った状態で持つので、水を入れて計ってみる。
240ml(メモリのうち最大まで)水を入れた状態で335g。
これはだいたいキャベツ1/4玉だ。
これは生後6ヶ月の赤ちゃんでも、まあ持ち上げられるかなという重さ。ちなみに1歳くらいであれば余裕で振り回すので留意しておきたい。
寝転がっても飲める? 溢れない? 使い勝手をチェック
さて肝心の使い勝手について。
シッピーカップはチューブの先におもりがあり、常にカップ内の液体にチューブの先が浸かることにより、どんな体勢でも飲み物を飲めるのが最大の特徴。
寝っ転がっていても飲めるとはいえ、そんな体勢で飲ませ続けるのも別の意味でどいうかなという感じもする。
まあとにかくこぼれないのは精神衛生上ありがたい。
さてこれがどのくらい便利なのか……約半年使ってみての感想は……
普通に便利だし溢れない! ただし……
シッピーカップで牛乳をうまそうに飲むうちのおもちちゃん(娘)。
おもりのおかげでチューブが動き、とてもスマートに飲めていた。
ストロー内には溢れ防止の弁がついているので吸う力はそれなりに必要そう。ただこれは哺乳瓶で普通に飲めていれば問題なさそう。
そしてなにより、液体がまったく漏れない。
ストローマグとしてはそれなりの値段だが、金額に見合う使い勝手だと思った。
ストロー飲みのトレーニング用としては、普通におすすめしておきたい商品。
でもね。
あるんでしょ? デメリット。
洗う手間は覚悟で。
使用感については特に文句なしなのだが、多くのレビューで見かけたとおり、部品が細かく洗うのが面倒。
ただし本気で洗おうと思ったら、
①部品を分解する。
②ストローの中やおもりの隙間を専用ブラシで洗う。
③パッキン、蓋、カップ部分を洗う。
④すすいで分解したまま乾かす。
うーん、たぶんやらなくなる。
少なくともうちではマグひとつにそんなに時間かけていられない。
最近までパッキンは外していなかったため、そもそも取れることを知らなかった。
いいか悪いかはともかく、我が家では食洗機にぶち込んで終わりにしている。
ストロー内の汚れが気になるときは、弁の部分をつまんで液体が通るようにし、蛇口の水を数秒通して洗う感じだ。
ずぼらな我が家の話なのでおすすめするわけではない。
ただひとまず「そんなに神経質にならなくても、使えてはいる」ことをお伝えしておく。
……ちなみに写真をよく見ればわかるのだが、いつの間にか弁の部分が裂けていた。これにより若干溢れやすくなったが、使用にはあまり困ってはいない(後述するデメリットの原因になっているかも知れない)。
というわけで洗いにくさについてはさほどデメリットに感じなかった我が家だが、それとは別に困った問題が。
逆流する。
温かい飲み物を入れた際、液体がストローを通して逆流するという現象が。
こちら調べてみたところ、
- ストローの劣化(裂けているなど)による現象
- 温度差による空気の膨張
の2つ原因が考えられるそう。
確かにストローが裂けちゃったし、仕方ないかな……と思いつつ、この点についてはちょっと不便。
ちなみに一度キャップを開けて締め直すのを数回やると落ち着いてくれる。
飲むのに吸う力が必要? でも赤ちゃんってそもそも……
ラクルカップと同じく、強く吸わないと飲み物が出てこないというレビューがあった。
実際大人が吸ってみたが、力は必要。コップにストローを立てて普通に飲むときの感じをイメージしていると「うぐ、あれ? ……あ、出てきた」みたいな感じになる。
それが不満だという意見もあった。
ただこの点について思うのは、そもそも赤ちゃんの吸う力は大人の想像以上に強いものだということ。
生まれてすぐに自分の力でおっぱいを飲めるように、新生児には吸啜反射(きゅうてつはんしゃ)という能力が備わっている。
よってこの「吸う力がいる」問題については、あまり気にしなくてもいいのではという意見。
哺乳瓶→シッピーカップ→ミラクルカップ
5ヶ月〜8ヶ月頃の哺乳瓶卒業時期は、シッピーカップのようなストローマグが本当におすすめ。
ただしずっと使い続けるというものでもないので、やっぱり次の段階としてコップ飲みを練習させていきたい。
うちで愛用しているのはこちらのミラクルカップ。
また以下の記事でミラクルカップもレビューしているので、ご興味があればご一読いただきたい。
シッピーカップで慣れてきたら、少しずつミラクルカップも登場させる……という感じがいいだろう。
あと、コップ飲みができたあとも、飲み物を安全に外出先へ持っていきたいときなどは、引き続きシッピーカップの出番である。
蓋が閉まるので、車の中やベビーカーで使うのにも便利。
【結論】こっちもとりあえず買っとけ。
なんだかんだでベストセラー。とにかく買って損はない。
最近弟の夫婦に第一子が生まれましたので、そろそろ送りつけようかなと思っている。→既に購入していたので、取り急ぎ現金を振り込んでおいた。ここで報告することでもないが。。
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